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post-covid19 通信 No.3

2020.04.24

post-covid19 通信 No.3

 

 

 

「一度出してしまったものは引っ込めるのは難しい」

 

 

そんなことわざは、なかったかもしれませんが、緊急事態宣言は出すことより、解除の方がはるかに難しいでしょう。

 

 

解除する理由に、何らかのエビデンスがなければ、あらゆる方向からクレームが上がり、非難の荒らしが発生します。特に医学界から猛反発が予想されます。

 

 

そういうわけで、しばらく解除は厳しいような気がします。長期戦の可能性に備えましょう。

 

 

Prevention is better than cure.

治療よりも予防が大切。

=備えあれば憂いなし。

 

 

 

 

 

 

さて、みなさん、ちゃんと朝、起きていますか?今日は何曜日か分かりますか?

先ずは、起きる理由を作りましょう。

 

 

港北区にお住まいのM.S.君から次のようなアドバイスをいただきました。

 

 

寝る前に次の日の予定をノートに書き出し、スケジュールを決めると良いそうです。私も彼のこのアイデアに賛成です。

 

 

以下、ご参考までに

 

 

◯月◯日のスケジュール

1) 〜時 起床/ラジオ体操/朝食

2) 〜時 オンライン授業など

3) 〜時 お昼ご飯

4) 〜時 散歩/宿題など

5) 〜時 おやつ/カップラーメン

6)〜時 英語/ 数学/夕食など

7) 〜時 ゲーム/読書/就寝

 

 

 

 

 

 

さて、前回から極悪covid19によって引き起こされたプラスの側面を考察しております。

 

 

今回は「環境の改善」を考えていきましょう。

 

 

Business Insiderから、ロサンゼルスの空がきれいになったという旨の報告がありました。PM2.5が何と40%も減少したそうです。

 

 

ロサンゼルスといえば大気汚染で有名な都市です。飛行機の運航減少と自動車の交通量減少がその要因のようです。

 

 

ロサンゼルスの極悪環境が極悪ウイルスによって改善されたのは皮肉なように思えます。

 

 

 

 

東京の夜空に、多くの星が見える日が来るかもしれませんね。失われた美しさを取り戻せるかもしれません。

 

 

 

私自身は、かなり長いあいだ東京に住んでいましたが、海と自然を求めてここ最近はずっと湘南に住んでおります。今、富士山が以前より綺麗に見えるような気がします。

 

 

近所に、湘南Bellmareというサッカーチームがあります。ラテン語で「美しい海」という意味です。

 

 

 

 

 

 

さて、環境問題といえば、海洋生物学者のレイチェル・カーソンさんです。彼女の次の言葉を読んでみましょう。

 

 

Man is a part of nature, and his war
against nature is inevitably a war against himself.

By Rachel Carson

 

 

「人間は自然の一部である。だから自然に対する人間の戦争は、必然的に人間に対する戦争になる。」レイチェル・カーソン

 

 

 

 

 

 

 

 

私たち自身も地球の生態系の一部であることが、今回のパンデミックで痛いほどよく分かります。

 

 

1960年代にジェームズ・ラブロックという人によって「ガイア理論」という概念が提唱されました。

 

 

地球と生物はともに関係し合い環境を作っています。さらに、地球それ自体が、自己調整能力をもっている一つの「巨大な生命体」であり、「生きている」という考えです。

 

 

ラブロックについては、またいつか考察するようにしましょう。

 

 

 

 

 

 

さて、レイチェル・カーソンといえば『沈黙の春』が有名ですが、今回は彼女のもう一つの小さく素敵な本をご紹介いたします。タイトルは

‘The Sense of Wonder’です。

 

 

自然の美しい写真が満載です。詩のように美しい文章と写真のコラボ。日本語にも翻訳されています。日本語タイトルは『センス・オブ・ワンダー』(新潮社、上遠恵子訳)です。

 

 

‘The Sense of Wonder’を読むと、私はいつもなぜか、’ Gift From The Sea’ by Anne  Morrow Lindbergh (あの飛行家チャールズ・リンドバーグの奥さんのエッセイ集) というもう一つの素晴らしい作品を思い出します。ともに女性特有の優しいそのトーンがなんとなく同じ感じなのです。

 

 

こちらも日本語訳で読むことができます。タイトルは『海からの贈り物』(新潮文庫)。翻訳者はなんとイギリス文学者で翻訳家の吉田健一( もちろん吉田茂の息子)です。お勧めいたします。

 

 

 

 

 

 

2020年、あまりにも便利になりすぎてしまった時代に生きている私たちは今、自然に対して耳を傾ける時なのかもしれません。何か大切なメッセージが聞こえてくるかもしれませんね。

 

 

どなたか、もし自然からのメッセージを受け取ったら、またはUFOを目撃したら、すぐにご連絡ください。

 

 

最後にレイチェル・カーソンの『沈黙の春』からの一節。

 

 

「私たち人間が、この地上の世界と和解するとき、狂気から覚めた健全な精神が光り出すだろう」

今から約60年前の彼女の言葉です。

 

 

 

 

 

 

Stay home, and stay cool.

       竜崎克巳