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英単語の作り方:特別編 No.9 英単語増強の着眼点

2020.05.11

英単語の作り方 : 特別編 No.9 英単語増強の着眼点

 

 

 

 

 

 

 

たとえばsunという英単語は誰でも知っていますが、その形容詞は何かと問われるとそんなの知らないとなり、sunnyだよと言えば、なんだそれなら知ってた、となることが頻繁にあります。

 

 

 

記憶のメカニズムは複雑かもしれませんが、なにもsunとsunnyを別々に頭の中に保存しておく必要はありません。

 

 

 

 

cloudとcloudyやrainとrainyなら、その形態から名詞の語尾に-yを付けると形容詞ができそうなことが想像できます。

 

 

 

 

ところが、sunとsunnyでは、nが連続しているためこれに気付けない人が多く現れます。名詞の語尾に-yを付加すると形容詞ができるかもと覚えておこう。

 

 

 

famousは、誰でも知っているがfameは知らない人が多い。dangerous なら知っているがdangerは分かりませんと言っているのに等しい。

 

 

 

 

名詞の語尾に-ousを付けると形容詞ができるかもしれないと記憶しておこう。さらにfame(名声)からdefamation(名誉毀損)も覚えることができます(最終項目参照)。

 

 

 

serveとservantの関係がstudyとstudentの関係に似ていることに気付いていますか?別々に記憶してはいないでしょうか?

 

 

 

 

-antと-entの語尾は、ラテン語の現在分詞を起源にしています。英語でも、現在分詞は形容詞であり、形容詞は名詞になる場合がある、という一連の文法規則を思い出そう。

 

また、studentの根本的な意味は「熱心に努力する者」。

 

 

 

 

 free とfreedomの関係がwiseとwisdom<[wise + dom]に適応できていますか? eが一つ消えるだけで別物に見えるものです。

 

 

 

 

 

 

 

推理力クイズ

 

 

 

 

次の一見難解な英単語の中には、簡単な英単語が潜んでいます。それを探してみよう。

 

1 deforestation

 

2 deodorant

 

3 defamation

 

4 decaffeinated

 

5 depersonalize

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

解答

 

それぞれ、forest(森林)、odor(臭い)、fame(名声)、caffein(カフェイン)、person(人)という単語が入っている。

 

 

 

 

推理力クイズの英単語の意味

 

それぞれ、「森林伐採」、「消臭」、「名誉棄損」、「カフェイン抜きの」、「個性を奪い去る」。

 

 

 

解説

 

deforestation(森林伐採)という単語が難しいと思っている人が多い。この長い単語の中にforestが入っていることを認識できれば、記憶につながります。

 

 

deforestation、deodorant、defamation、

decaffeinated、depersonalize

 

 

 

 

上記のように並べてみると、これらすべてに共通している語頭のde-は、「除去」の意味を担っていることが、それぞれの単語の「意味」から推測できます。

 

 

 

 

それが理解できれば、さらにdefrost(解凍する)やdecontamination(除染)なども、すんなり記憶できます。

 

 

 

英単語は、我武者らに覚えるのではなく、ゆっくりしっかり記憶した方が確実に定着するような気がします。

 

 

 

 

また、長い単語ほど意味の幅が狭いことも徐々に感じ取れてきます。スペルの長さと意味の幅は反比例します。したがって、最も意味の幅がある英単語は、aとかanとか、onとかinであり、これらはまた別のアプローチで解決していかなければならないでしょう。