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  • LINGUA MANIA ブログ

    visitの語源分析について

    2014.03.26

    visitの語源分析に関して、多くの英和辞典が [vis(見に)行く] としている。以下に各辞書の分析を眺めてみよう。

    1 )ウィズダム英和辞典:[(繰り返し)見に行く]

    2) プログレッシブ英和辞典:[見に行く]

    3 )ジーニアス英和辞典:[見に(vis)行く(it)]

    もう少し詳しい辞書になると次のようになる。

    4 )英語語義語源辞典:[ラテン語visitare(=to go to see)が古フランス語を経て中英語に入った]

    5)リーダース英和辞典:[OF<L(freq) 〈 viso to view; ⇒ VISION]

    6)ランダムハウス英和大辞典:1225年以前. 中期英語visiten(動詞)(<古期フランス語visiter)< ラテン語visitare(visere「見に行く」の反復形; visereはvidere「見る」の反復形)

     

    まずは、最初の3冊の分析を見てみよう。どれも似ているが1冊だけ他とは決定的な違いがある。それは『ジーニアス』の分析である。

     

    他の2冊では、it=「行く」という特定は避けてはいるが、visit全体として「見に行く」のニュアンスを出している。ジーニアスではvis=「見る」、it=「行く」と断定している。exit(出口)=[ex (外に)+it (行く)] やtransit(通過)=[trans (向こうに)+it (行く)]の類推であろうか?

     

    『ジーニアス』では、同一の単語の中に2つの動詞語根(この場合は「見る」と「行く」)を混在させていることになる。この分析は正しいのだろうか?

     

    動詞語根it(行く)について眺めてみよう。これはラテン語由来のものなので、少しだけラテン語の世界を探求しよう。左がラテン語で、右がその翻訳としての英語。

    eo      I   go
    is    You  go
    it     He  goes
    imus     We  go
    itis     You  go
    eunt     They  go

     

    ラテン語の動詞はそれ自体に人称を表す人称接尾辞が付加されているので、eoと言えば「私は行く」という意味になる。ラテン語では、1人称単数を基本形と考えるので、辞書ではこのeoという形が見出し語として現れる。ただし、この形では英単語の語根itを感じ取ることができない。

     

    次にラテン語eo(行く)に接頭辞ex-(外に)を取り付け「外に行く」という意味の複合語を作ると以下のようになる。

    exeo                I   go out
    exis               You  go out
    exit                He  goes out
    eximus         We  go out

    exitis             You  go out
    exeunt         They  go out

     

    3人称単数のexitに注目してみよう。これは英単語のexit(出口)の語源であるかのように感じるであろうが、大筋で当たっているものの微妙に異なる。ここで挙げたexitの-tは、人称接尾辞の-tであり、-i-は語根である。

     

    英単語exit(出口)の語源は、ラテン語の名詞exitus(出口)である。このexitusは、exeoの行為名詞であり、ここで現れる「-t」は語幹の一部と考えることができる。。この「it」が英単語の中に現れる語根「it(行く)」であると考えておけば良い。

     

    接頭辞とは、もともとは前置詞(副詞)であるものが、動詞の前方に付加され、複合語を作る部品になっている場合の名称である。たとえば、exは「~から」という意味の前置詞でもあり、動詞に付加した場合には接頭辞と呼ばれる。

     

    [ 接頭辞+動詞 ]       =     動詞複合語
    [ ex(外に)+eo(行く) ] = exeo (私は外に行く)

    人称を3人称単数にすると以下のようになる。
    [ ex(外に)+it(行く) ] = exit (彼は外に行く)

     

    次に、3人称単数を一応ここでは基本形とし、ラテン語の複合語を[他の接頭辞+it(行く)]の組み合わせで眺めてみよう。

    trans (超えて)+it (行く)      = transit (渡る)
    ab (離れて)     +it (行く)      = abi t(立ち去る)
    ad (の方に)     +it (行く)      = adit (近づく)

    per (通って)   +it (行く)       = perit (死ぬ)

    *vis (見る)    +it (行く?)  = visit (「見る/行く??」=訪問する)???

     

    visit以外の単語の語形成をみると、[接頭辞(前置詞的要素)+動詞]の組み合わせであるが、visitでは、[動詞+動詞]の組み合わせ?になってしまっている。

     

    英単語visitの語源は、ラテン語のvisito(しばしば見る;訪問する)である。それでは、このvisitoの語形成について考察してみよう。visitoは、viso(注意深く見る;見に行く)という単語から作られる。さらに、このvisoは、video(見る)という単語から形成される。この辺りの事情については冒頭に挙げた(5)リーダース英和辞典の分析におけるfreqという文法用語に注意しなければならない。

     

    このfreqは、frequentativeの略記号で日本語では「反復動詞」などと訳されている。ラテン語の文法書Gildersleeve’s Latin Grammar, p.138に以下のような説明がある。
    Frequentatives or Intensives, denoting repeated or intense Action. These verbs end in -tare(-sare), -itare, -titare(-sitare), and follow the spine stem (perfect passive form).

     

    簡単に説明すると、ある動詞に強調・反復の意味を付加したい場合、その動詞のスピヌム語幹をもとに形成することができ、それは反復動詞と呼ばれる。では、具体的に眺めてみよう。

     

    ラテン語動詞videoのスピヌムはvisumであり、スピヌム語幹はvis-となる。この語幹に人称接尾辞を付加すると、1人称単数ではvisoが出来上がる。意味は、videoが「見る」であったのに対し、visoでは意味を強調し、「注意深く見る;見に行く」となる。同じ要領でこのvisoをさらにもう一回、反復動詞にすると、visitoという単語が形成される。意味は、強調・反復の意味がさらに増し、「しばしば見る;訪問する」となる。

     

    この反復動詞の形成過程において、「見る」に「行く」の意味合いが生じてきたことになる。このvisitoが、英単語visitの語源になって行く。

     

    同Latin Grammar, p.142に、動詞の複合語についての語形成についての記述が見られる。これによると、[動詞+動詞]の複合語は、きわめて稀であり、[vis-(見る)+-it(行く)]のような例はないことも示されている。

     

    以上のことから、英単語visitに含まれる「-it」は、「行く」の意味の語根ではなく、反復動詞の形成にともなって現れてきた「-t」であることが確認できる。『ジーニアス』の語源欄では、「見に(vis)行く」と書くつもりが、「見に(vis)行く(it)」のように、おそらく何らかの拍子に「it」が紛れ込み、誤植になってしまった可能性が高い。改訂版では修正されていることを願うものである。というのは、もう10年以上前に出した自分の本の中で、私は『ジーニアス』の分析と同じことをやってしまったからである。自分の本は、増刷の見込みがないので、修正はできない。優秀な『ジーニアス』には、今後も増刷を続けてほしいと思う。

     

    「行く」の意味を担っているラテン語の語根「 i (it)」が、英単語に生きている例を辞書などで調べてみよう。
    exit
    transit
    perish
    ambience
    ambitious
    circuit

     


    <英単語の作り方>12 (接頭辞入門:共通項)

    2014.03.20

    接頭辞入門(その5)

    グループBの拡張

    グループBに仲間を少しだけ増やし、それぞれの接頭辞について整理していこう。その際に、その単語を構成する要素(他の語根)も関連できるものは記憶すると良い。

    拡張グループB:sympathy, antipathy, apathy, telepathy, empathy

     

    接頭辞syn-「共に」(sym-, syl-, sy- )
    1 sympathy       同情  -pathy(情;感)
    2 synchronize 同時に起こる  -chron-(時)
    3 synonym  同義語 -onym(名前)

    4 symphony  協和音 -phony(音)

    5 symbiosis        共生  -bio(生)

    6 symmetry  対称  -metry(測定)

    7 symposium    討論会 -po(飲む):酒を飲みながらの談論

     

    接頭辞anti- 「反;非;対;不」(ant- )

    1 antipathy    反感  -pathy(情;感)

    2 antonym  反意語    -onym(名前)
    3 antarctic    南極の    arctic(北極)

    4 antibiotic 抗生物質 -bio-(生)

    5 antisocial 反社会的な  social(社会的な)
    6 antidote  解毒剤  -dot-(与える)
    7 antagonist    敵対者     -agon-(競う)

     

    接頭辞a- 「無い」(母音の前でan- )
    1 apathy  無感覚  -pathy(情;感)
    2 atom   原子    -tom(切る):これ以上切れないもの
    3 asylum  避難所  -syl-(逮捕の権利)
    4 anonymous 匿名の  -onym-(名前)
    5 amnesty        恩赦  -mnesty(思い出す):罪を忘れる
    6 amnesia   記憶喪失   -mnes-(思い出す), -ia(病名を作る接尾辞)
    7 atypical        型にはまらない typical(典型的な)
    8 anarchy 無政府状態 -archy(体制)

    9 atheist        無神論者     –the(神), ist(人を表す接尾辞)
    10 abyss     深海             -byss(底)

     

    接頭辞tele- 「遠い」
    1 telepathy    テレパシー -pathy(情;感)
    2 television  テレビ  -vision(映像)
    3 telephone  電話  -phone(音)

    4 telescope 望遠鏡 -scope(見る) cf. microscope(顕微鏡)
    5 telegram     電報        -gram(書く)

     

    接頭辞en- 「の中に」(em- )

    1 empathy   感情移入        -pathy(情;感)
    2 embrace    抱きしめる -brace(腕)
    3 enthusiasm   熱狂           -th(神) :内側に神をもったような状態

    接頭辞入門(その6)に続く


    < 英単語の作り方 >11(接頭辞入門:共通項)

    2014.02.25

    接頭辞入門(その4)

    グループB:sympathy、antipathy、apathy

    それぞれの単語に共通なのは-pathyの部分。この語根は「感;情;気」などの心に関する意味を担っている。接頭辞syn-、anti-、a-との組み合わせによる意味の変化を観察してみよう。

     

    接頭辞syn-は、「共に」を表す。b、p、mの前でsym-に変化する。sympathyは、[sym(共に)+-pathy(感じる)]で、「共感;同情」の意味になる。このsyn-を理解するためには、synchronized swimming(シンクロナイズトスイミング)の動きの同時性を思い出せばよい。
    -chron-の部分は「時」を意味する。また、synonymは、「同義語」であり、以下の接頭辞anti-のグループのantonym(反意語)と対をなす。

     

    接頭辞anti-は、「反;非;対;不」を意味する。antipathyは、[anti-(反)+-pathy(感)]で、「反感;嫌悪」の意味になる。antonymは、「反意語」であり、synonym(同意語)とペアで記憶すると良い。「北極の」はArcticであり、その対極はAntarctic(南極の)となる。ant-は、anti-の異形。

     

    接頭辞a-は、「無い」を意味する。apathyは、[a-(無い)+-pathy(感情)]で、「無感動」の意味となる。この接頭辞a-を理解するためには、atom(原子)という単語の構成の分析が有益である。atom=[a-(無い)+-tom(切る)]で、「もうこれ以上切っても切れない最少単位」となる。語根-tom(切る)は、anatomy(解剖)と関連させると覚えられる。

    接頭辞入門(その5へ)続く


    < 英単語の作り方 > 10(接頭辞入門:共通項)

    2014.02.08

    接頭辞入門(その3)

    グループA [import、export、transport]におけるtransport(輸送する)に焦点をあて、接頭辞trans-を検証しよう。
    接頭辞trans-は、「AからBへの移行」を意味し、英単語生成に極めて貢献度が高い。元来は、ラテン語の前置詞transであり、その意味は「~を超えて、~を通って向こうに」などの意味を表す。英単語における接頭辞trans-を分かりやすいものから眺めていこう。

    (1) translate(翻訳する):[trans(向こうへ)+late(移す)]

    「英語から日本語にtranslate(翻訳する)」などと使うので、「AからBへの移行」が感じ取れる。

    (2) transform(変形させる):[trans+form(形づくる)]

    (3) transfer(移動する):[trans+fer(運ぶ)]

    ここでの語根-fer(運ぶ)は、prefer(より好む)やdiffer(異なる)などに含まれるものと同じ。

    (4) transplant(移植する):[trans+plant(植える)]

    (5) transfuse(輸血する):[trans+fuse(注ぐ)]

    ここでの語根-fuse(注ぐ)は、refuse(断る)やconfuse(混乱させる)などに含まれるものと同じ。

    (6) transit(通過する、通過):[trans+it(行く)]

    ここでの語根-it(行く)は、exit(出口)=[ex(外に)+it(行く)]に含まれるものと同じ。

    (7) transparent (透明な):[trans+parent(見える)]

    「AからBへ通して見える」ことから「透明な」という意味になる。後半の-parentは、apparent (明白な) や apparition(幻影)に含まれているものと同じ語根 -par(見える)が使われている。appear(見える)と関連させて記憶すると良い。

    (8) transcend(超越する):[trans+scend(登る)]
    「AからBへ通り越して行ってしまう」ことで「超越する」の意味になる。後半の語根-scend(登る)は、ascend(登る)=[ad(に)+scend]とdescend(下る)=[de(下に)+scend]に含まれているものと同じなので、関連させて意味と接頭辞を整理すると良い。

    (9) trespass(不法侵入する):[tres(trans)+pass(通る)]

    tres-は、trans- の異形。

    (10) tradition(伝統) :[tra(trans)+d(与える)ition(名詞語尾)]

    「AからBへ伝える」ことが「伝統」となる。tra-は、trans-の異形。ラテン語trado(手渡す)=[trans+do(与える)]が語源。この動詞を名詞にするとtraditioになる。ただし、この形は名詞の主格であり、対格にするとtraditionemになる。この語尾の-emを切り取った形が、英単語のtraditionである。

    接尾辞入門(その4)へ続く


    < 英単語の作り方 > 9(接頭辞入門:共通項)

    2014.01.28

    接頭辞入門(その2)

    グループAの[import、export、transport]で浮かび上がったイメージを中心に、接頭辞の対概念などを考察していこう。まずは、import(輸入する)とexport(輸出する)のような対概念のペアを他に探してみよう。
    ※接頭辞in-は、bとpとmの前でim-になる。
    ※ex-は「前の、元の」の意味の接頭辞でもある。cf. ex-wife(元妻)

    グループAの発展編(a):[importとexport] 接頭辞in-とex-の対立イメージ

    (1)  impressとexpress

    ここでの共通項-pressは、「押しつける」の意味。impressは、[im(中に)+press(押す)]という分析。「中」を「心の中」と考え、心の中に押し、「印象付ける;感動を与える」となる。expressは、[ex(外に)+press(押す)]で、心の中の思いを外に押し出し「表現する」となる。

    (2)  includeとexclude

    共通項は-cludeで、この意味は英語のclose(閉める)であり、綴りが似ているので覚えやすい。includeは、[in(中に)+clude(閉じる)]で、「含む」の意味になる。excludeは、[ex(外に)+clude(閉じる)]で、「締め出す;排除する」の意味となる。

    (3)  involveとevolve

    共通項は、-volveで、意味は「巻く;回転する」。舌がよく回り弁舌さわやかな人のことをvoluble(口達者な)と表現する。「巻物」は、volumeといい、昔の書物は巻かれていたことが分かる。今でもvol.1(1巻)とかvol.2(2巻)などの表現は生きている。involve= [in(中に)+volve(巻く)]で、意味は「巻き込む」となる。evolve=[ex(外に)+volve(回転する)]で、「発展する;進化する」の意味となる。音韻変化のため接頭辞ex-がe-となっている。

    (4)  injectとeject

    -jectは「投げる」の意味。カエサルの言葉として有名な「賽は投げられた」はラテン語でAlea jacta est.(アーレア・ヤクタ・エスト)と言う。injectは、[in(中に)+ject(投げる)]=「注入する」となる。ejectは、[ex(外に)+ject(投げる)]=「追い出す」などの意味になる。

    (5)  inventとevent

    -ventは「来る」の意味。カエサルの言葉で有名なveni, vidi, vici.(ウェー二―・ウィーディー・ウィーキー)「来た、見た、勝った」というラテン語がある。inventは、[in(心の中に)+vent(来る)]=「発明する」となる。eventは、[ex(外に)+vent(来る)]で、「出来事」となる。

    (6)  inspectとexpect

    -spectの部分は「見る」の意味。この「見る」という意味を記憶付けるために、いつも人を「見ている」spy(スパイ)という単語を関連付けておこう。inspectは、[in(中を)+spect(見る)で「調べる」の意味。expectは、[ex(外を)+spect(見る)]で、「外を見て何かを待つ」の意味合いで、「期待する」などの意味で使われる。respectやsuspectやperspectiveなどにも入っているspectは大切な語根の一つ。

    ※xという文字は2重子音でksという音を担っている。ラテン語ではexspecto(待つ;期待する)という綴りだが、英語ではsを落としてexpectの綴り。

    (7)  immigrateとemigrate

    -migrateは「移住する」の意味。immigrateは、[in+migrate]で、「外国等から、こちらの方へ移住する」の意味。emigrateは[ex+migrate]で、「自国から他の国へ移住する」の意味。

    (8)  inhaleとexhale

    -haleは「息をする」の意味。従って、inhaleは、breathe inの意味。exhaleは、breathe outの意味。

    (9)  inspireとexpire

    ラテン語でDum spiro, spero.(ドゥム・スピーロ―・スペーロー)「息をしている間は、希望がある」という言い回しがある。このspiroとspirit(精神)を関連させると良い。inspireは、「神的な存在が息を中(in)に吹き込んでくる」と考え、「着想を得る」などの意味になる。expireは、風船から空気が外(ex)に抜けていくイメージで、一旦入った空気・息が抜けていき、しぼんでしまう、つまり「有効期限が切れる」などの意味になる。もちろん「亡くなる」の意味でも使う。

    (10) imposeとexpose

    -poseは、「置く」の意味でpつながりでputと関連して記憶できる。ここでのimは、「~に」の意味で、「~に置く」から「(税金などを)~に課す」の意味に。exposeは、[ex(外に)+pose(置く)]で、「さらす」などの意味になる。

    (11) intendとextend

    -tendは、「伸ばす、張る」の意味の語根。tendは、このまま英単語として「傾向がある」の意味の動詞でもある。tension(緊張)やtense(緊張した)も一緒に記憶すると良い。intendのin-は「心の中」と考え、「心の中から未来に向けて思いをぴんと張る」ことで「意図する」の意味になる。extendは、「物理的な世界において外に力や時間などを押し広げる」ことで「拡大する、延長する」などの意味になる。

    接頭辞入門(その3)へ続く